株式会社オプロ（本社：東京都中央区、代表取締役社長：里見 一典、以下オプロ）は、Salesforceプラットフォームやkintoneプラットフォームなどのクラウドサービスと連携するデータ入力アプリ「帳票DXモバイルエントリー」で使用する「クラウドサービス用の同期プログラムおよび接続用プログラム」における国際特許を取得したことを発表します。

本特許は、クライアント装置がオンライン状態であるかを気にすることなく、データの入力が可能であり、クラウドサーバのアプリケーションの機能を利用するためのクライアント装置用の専用アプリケーションを作成・修正することを不要とすることのできる同期プログラム、接続プログラムを提供するものです。

特許の概要

発明の名称	クラウドサービス用の同期プログラムおよび接続用プログラム
特許番号	特許第7371834号
国際特許公開番号	WO 2018/062227 A1
特許権者	株式会社オプロ
特許登録日	2023年10月23日

「クラウドサービス用の同期プログラムおよび接続用プログラム」を発明した背景

従来のクラウドサービスでは、クライアント装置がオンラインのときにサービスの提供を受けることを前提としており、クライアント装置がオフラインのときにサービスの提供を受けることは想定されていませんでした。したがって、ユーザは、クライアント装置がオンライン状態であるか否かや、回線の安定状況を気にしながらデータ入力や表示を行う必要がありました。

そこでクライアント装置がオフラインのときにクラウドサービスの提供を受けるために、専用のアプリケーションをクライアント装置にインストールする方法が考えられましたが、その場合、様々なクラウドサービスごとに専用アプリケーションを作成したり、クラウドサービスの機能変更に応じて専用アプリケーションを修正したりする必要がありました。

本発明は、クライアント装置がオンライン状態であるかを気にすることなくデータ入力や参照が可能になり、クラウドサービスの機能を利用するためのクライアント装置の専用アプリケーションの作成や修正が不要となる接続用プログラムと同期プログラムを提供するものです。

特許技術を活用した「帳票DXモバイルエントリー」

帳票DXモバイルエントリーは、現場でお使いいただいている紙の帳票レイアウトを、⼊⼒フォームとしてタブレットやスマートフォン、パソコンの画面に表現し、作業者の点検‧報告業務を円滑にするサービスです。

Salesforceやkintoneといったクラウドプラットフォームと連携し、クラウド上で設定した帳票レイアウトや入力・表示項目を自由に設定し、端末にインストールされた専用アプリケーションから、クラウド上の帳票レイアウトにデータ入力をすることができます。

また端末がオフライン状態でもデータの入力機能や表示機能を専用アプリケーションから利用することができます。オフライン状態で利用できる機能は、クラウド上で設定することで変更することができ、専用アプリケーションを修正する必要がありません。オフライン状態で入力されたデータは、端末がオンライン状態になったときにクラウドサービスと同期することができます。

https://www.opro.net/products/service/formdx-me/

「帳票DXモバイルエントリー」の特徴

1. 帳票ライクな入力フォーム設計
   帳票デザインツールにより、現場で使用するデバイスや作業項目に応じて最適な入力フォームを設計できます。
   入力フォームは帳票ライクなレイアウトにすることも、スマートフォンの表示に適したシンプルなレイアウトにすることも可能です。
   
   
2. 現場ニーズに応じたデータ入力機能（オフラインでも対応可能）
   タブレットやスマートフォン、PCによる通常のキー入力に加え、手書き入力や音声入力に対応しています。
   作業現場を写真撮影して報告したり、作業完了の顧客サインを残すことも可能です。
   また、インターネット接続がない環境でも入力作業ができます。端末に一時的に保存されたデータは、インターネットに接続後、Salesforceやkintoneなどのクラウドプラットフォームにアップロードされます。
   
   
3. データ登録後の帳票出力を効率化
   現場で入力されたデータと顧客情報や機器情報等のデータを組み合わせて帳票出力（PDF及びOffice形式）できます。
   従来、現場作業後にオフィスに戻って行っていた作業内容のデータ転記や報告書作成などのアナログ作業を効率化できます。