株式会社オプロ

株式会社センシンロボティクス

業種: 「情報通信」
業務: 「経営指標の見える化」 「サブスク管理」 「営業フォーキャスト」
製品: 「ソアスク」

リアルタイムなデータの可視化で
フォーキャスト強化とパイプライン精度の向上を実現

株式会社センシンロボティクス 代表取締役社長 CEO 北村 卓也 氏

株式会社センシンロボティクス 代表取締役社長 CEO 北村 卓也 氏

「ロボティクス×AI×デザインで社会課題を解決する」をミッションに掲げる株式会社センシンロボティクス(以下、センシンロボティクス)は、設備点検、災害対策、警備・監視など産業用ドローンの活用で企業や自治体を支援している。同社は、リアルタイムな経営指標の見る化を実現するため、同社が提供するサブスクサービス管理としてソアスク、SFAツールにSalesforceを採用した。その経緯について代表取締役CEOの北村卓也氏にお話を伺った。

記事の要約
  • 【課題】経営指標の表現に手間とタイムラグがあった
  • 【選定・経緯】Salesforce上で動作する相性の良いパッケージ
  • 【運用・評価】リアルタイムなデータの可視化から予測分析を行いフォーキャスト強化とパイプライン精度の向上を実現
  • 【今後】蓄積データを用いた未来予測や予兆分析へ期待

ソアスク導入前にはどのような課題を持たれていたのでしょうか。

もともとSFAツールは他社のツールを導入していました。全てバッチ処理であったため、「1週間前までのデータしか見られない」「可視化するにはエクセルにエクスポートしてカスタマイズ」などの手間が発生していました。リアルタイム経営を目指していたので、まずはそこを改善したいという強い思いがありました。

やはりスタートアップ企業は仕事の進め方や結果を出すまでのスピードが大切で、『その日』『その時間』といったスナップショットをどう活かしていけるかが勝負になると考えています。そのためにSalesforce、ソアスクの導入に至ったというのが背景です。

導入においては明確なゴールを3つ掲げました。
1つ目は「リアルタイム経営の実践」です。つまり即時見える化できるようにするということです。
2つ目は「Fit to Standard」です。できるだけ業務をツールに合わせるということです。多くの企業では既存の業務にツールを合わせようとしてカスタマイズすることがありますが、私は大きなカスタマイズには否定的な考えを持っています。
理由としては、未来のバージョンアップへの影響、仕組みの独自性によるガラパゴス化があります。
そこで我々はグローバルでシェアNo.1のSFAツールであるSalesforceを活用することにしました。さらにSalesforce AppExchangeの中でシェアの高いソアスクを活用してビジネスを可視化できる状況を実現したいと考えました。
3つ目は「パイプライン管理はマネージャーではなくツールが行う」です。
例えば、やるべきことの期日を過ぎた場合のアラートはツールが出す、マネージャー(人)がツールを確認して担当者のお尻を叩くという作業はしないと決めています。
データから見る値を元に"どのような打ち手を考えるか"がマネージャーの仕事です。
そのようなスタイルに変えていきたいという思いもあり、今回の導入に至りました。

株式会社センシンロボティクス 代表取締役社長 CEO 北村 卓也 氏

社内ツールの選定ポイントをお聞かせください

我々は多様な働き方やワークスタイルを尊重しています。オフィス、お客様先、自宅などどこで働くもの自由です。このような働き方を担保するには、「業務もフルデジタルであること」が不可欠です。オフィスに出社しないとできない業務、例えば印刷や押印など。アナログな仕事ほど自由な働き方を阻害する要因となるため、なるべく排除していきたいと考えています。

どのような経緯でソアスクを選定いただいたのでしょうか?

実は、最初はソアスクというサービス名を存じ上げなかったのです。そんな中でサービス導入支援をいただいているパートナーから「ソアスクはSalesforce上で動作するので非常に相性がよい」とご紹介いただきました。我々の要望がパッケージで実現できるという点が決め手になり、導入を決定いたしました。

ソアスクを導入して約2ヶ月、何か変化の声は上がっていますでしょうか

リアルタイムにデータを可視化したいという希望がまさに叶いつつあります。
データが昨日とどのように変わったか、つまり"我々の経営状況はどのように変わったか"が瞬時に可視化できるようになりました。
データから見る傾向をもとに打ち手として戦略を描き、その戦略を戦術に落とし込むことが可能になりつつあります。予測分析、英語で言う「Predictive Analytics」が実行できると我々の経営力も更に上がり、未来に対して戦略を描いて戦術を実行に移せるのではと考えています。
フォーキャストの強化やパイプラインの精度を重要視しています。社員によく伝えているのは「過去は変えられない」ということです。過去をただ振り返っても意味はありません。過去のデータを使ってどのように未来を描くのかが重要なのです。
とはいえ導入してまだ日が浅いので、今後も意識的にソアスクを使い倒していきたいと考えております。ソアスクを使わない日はありません。

株式会社センシンロボティクス 代表取締役社長 CEO 北村 卓也 氏

センシンロボティクス様の今後の目標やサービス戦略を教えてください

我々の大きなアドバンテージとして、「ユニークな人材」が挙げられます。ソフトウェアカンパニーですので当然アプリケーションの開発が可能なエンジニアやデータ分析が得意なエンジニアが多数在籍しております。
さらにロボティクスカンパニーということで、ロボットに明るいエンジニアも在籍しています。中にはロボコンチャンピオンや海底探査調査のコンテストで世界2位になった社員もおり、ユニークなナレッジとエンジニアリソースを持っているのが大きな強みです。またプラットフォームレイヤーを持っているため、その上でアプリケーションを開発できる点もアドバンテージです。さらに特許も100件近く保有しております。
これらを組み合わせることでお客様の要望や社会に対してインパクトの強いサービスをスピーディに実現できるようになってきております。お客様が我々の取り組みを通じてロボティクスを産業領域で活用したいと考えられた際に、まず初めにお声がけいただけるような会社になること、それが我々の目標です。

弊社ドローンの年間フライト数も1万に近づいております。太陽光パネルのカバー面積は東京ドーム1,700個以上、鉄塔を500本以上設置。さらに国内の石油プラントについては約70%の割合で弊社が関わらせていただいております。
このように日本を代表するような産業インフラ、社会インフラを担うお客様と一緒にビジネスをしておりますが、我々はお客様を仲間だと思っております。仲間を増やすことでさらに社会の役に立ちたいと思っておりますし、自分ごととして捉え、我々が理解している課題を解いていきたいと考えております。

今後の発展やオプロへの期待をお聞かせください。

また、オプロさんも含め強力な仲間と共に不可能だったことを可能にしていきたいですね。
現在ソアスクを利用している中では大変満足していますし、非常に助けられています。
今後の発展という意味では蓄積しているデータを用いた未来予測、予兆分析を強化していきたいと考えております。具体的には現時点のスナップショットや未来予測に向けた細かい機能ですね。社内からの熱い要望もありますので、標準機能として組み込まれることを大いに期待しています。
我々もオプロさんへの期待や要望をどんどんお伝えすることで、オプロさんを通して関わる企業様にも貢献できればと願っております。

御社のご期待に添えるよう、ますます精進して参ります。本日は大変貴重なお話を誠にありがとうございました。

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