帳票DX

導入事例


1,700名超の従業員を抱えるエンターテインメント企業が挑んだ証明書業務の改革
SmartHRと帳票DXの連携で転記ミスを根絶し、8割の証明書発行を自動化

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(右から) 人事本部労務部 酒井 亜沙美氏
人事本部労務部 内田 実花氏


「『心もつながる』場と機会の創造。」というミッションを掲げ、テクノロジーを通じてコミュニケーションを豊かにするサービスを展開する株式会社MIXIは、モンスターストライクをはじめとするデジタルエンターテインメント領域に加え、プロスポーツチームの運営支援などスポーツ領域でも急成長を続けている。一方、急拡大する従業員規模に伴い人事労務の現場で大きな課題を抱えていた。同社は、そのソリューションとして帳票DXを導入、既存ツールとの連携により大きな成果を上げるDXに成功した。その取り組みについて、人事本部 労務部 酒井様・内田様に詳しく伺った。

記事の要約
  • 【課題】全国約1,700名への証明書発行が2〜3名のチームに集中 深刻なボトルネックに
  • 【選定】SmartHRとの連携を起点に選定 段階的に拡張できる柔軟性が決め手に 
  • 【運用・評価】8割の証明書をボタン一つで自動生成 転記ミスが消え、チームに心の余裕が生まれた
  • 【今後】さらなる自動化へ 多様化する働き方に対応するテンプレート充実と様式変更への迅速対応に期待

【課題】全国約1,700名への証明書発行が2〜3名のチームに集中 深刻なボトルネックに

株式会社MIXIは、SNS「mixi」やスマホゲーム「モンスターストライク」で広く知られるが、現在はデジタルエンターテインメント・スポーツ・ライフスタイルという三つの領域で多彩な事業を展開する総合エンターテインメント企業だ。近年特に注力しているスポーツ領域では、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」やプロサッカークラブの「FC東京」の経営、競輪・オートレース投票サービス「TIPSTAR」の運営などに取り組んでいる。千葉ジェッツのホームアリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」の開業(2024年)に象徴されるように、リアルとデジタルを融合したスポーツ体験の創出にも積極的に取り組んでいる。

こうした事業の多様化・拡大を支えるのが、人事本部 労務部の存在だ。同部門は給与計算・社会保険手続きをはじめとする労務管理全般を担い、約1,700名規模の従業員が安心して働けるインフラを整える。労務のミッションについて酒井氏はこう語る。

「私たちがやっていることは、できて当たり前と思われている部分です。うまくいかなかった場合、従業員の不安や不信感につながってしまう。そういった業務を着実に遂行することに加えて、最近はAI活用も組み合わせながら生産性を高めることにも取り組んでいます」(酒井氏)

そうした「当たり前」の業務の中で特に大きな課題となっていたのが、各種証明書の発行業務だった。保育園の申請に必要な就労証明書をはじめ、健康保険・厚生年金保険の資格取得証明書および資格喪失証明書や給与支払証明書など、従業員からの依頼は日常的に届く。しかも全国各地に勤務する従業員が対象であるため、自治体ごとに様式が異なる証明書を、その都度個別に対応する必要があるという。酒井氏とともに労務部の運営にあたる内田氏は、当時の状況を次のように話す。

「証明書の様式は市区町村の数だけあると言っても過言ではありません。東京だけでも区ごとに様式が違います。当社は、北海道から沖縄まで全国に従業員がいますので、様式がバラバラで修正も大変。そこに工数がかかっていました」(内田氏)

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繁忙期の集中度も深刻だった。育児休業取得率が男女ともに高い同社では、保育園の申請シーズンである秋ごろに就労証明書の依頼が集中する。過去には月間90件近くの申請が届き、更に給与支払証明書などの依頼が重なることもあるが、担当するのはわずか2〜3名のチームだ。

「一件一件、手でExcelやWordのフォーマットに日付・金額を記入して作成していたので、件数が増えるほど工数がかかり、転記ミスのチェックにも人手が必要でした。業務のボトルネックとなっていて、なんとか簡略化できないかというのが大きな課題でした」(内田氏)

【選定】SmartHRとの連携を起点に選定 段階的に拡張できる柔軟性が決め手に

帳票DXのどのような点をご評価いただいたのだろうか。次に、採用時の状況を伺った。

「ツールを検討するにあたっては、すでに導入していたSmartHRとの連携を起点としました。既存のSmartHR環境を最大限に活かしながら、証明書発行の効率化につながるアプリ連携サービスを探したところ、帳票DX for SmartHRにたどり着いたんです。」(内田氏)

決め手は何だったのだろうか。さらに伺った。

「最初からすべて完璧に自動化しようとせず、まずはできるところから段階的に整備していきたいという考えがありました。必要に応じて後から拡張できる柔軟性を重視して比較した結果、帳票DXが一番適しているという判断になりました。」(内田氏)

各ツールの様々な特徴を比較検討する中、帳票DXの「導入の入口を小さく設定し、運用を積み重ねながら自動化の範囲を広げていける」という点を評価いただいたという。こうして帳票DXは人事労務の現場に導入された。

【運用・評価】8割の証明書をボタン一つで自動生成 転記ミスが消え、チームに心の余裕が生まれた

導入後、まず効果が出たのは就労証明書と健康保険・厚生年金保険の資格取得証明書および資格喪失証明書、そして給与支払証明書という頻度・工数ともに高い証明書だったという。

「段階的に活用を進めていき、今では8割ほどの証明書はボタン一つで対応できるようになりました。転記作業と転記ミスのチェックにかかる時間が削減されて、フォーマットが特殊など、個別対応が必要な残りの2割に集中して取り組めるようになった。いいサイクルが生まれています。」(酒井氏)

給与支払証明書についても大きな改善が実感できたという。従来はExcel・Wordのフォーマットに日付・支払日・金額を一件ずつ手入力していたが、必要なデータがSmartHRから自動で反映されるようになり、1件あたりの作成時間が大幅に短縮された。

「全部に対して気を張っていた状態から、いい意味で気が抜ける部分が出てきて、メリハリがつけられるようになりました。」(酒井氏)

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運用面でも利便性の向上が際立つ。SmartHRの従業員台帳から従業員番号を選択してそのまま処理へ進めるシンプルな動線は、日常業務の流れを止めない。また、従業員からの申請受付・処理ステータス管理・証明書の配布まで、一連の業務をSmartHR上で完結できるようになったことで、複数システムを行き来する手間や、台帳の更新漏れといったリスクも解消された。

【今後】さらなる自動化へ 多様化する働き方に対応するテンプレート充実と様式変更への迅速対応に期待

8割の自動化という現状に一定の手応えを感じながらも、チームの目線は次のステップに向いている。

「残りの2割を無理に全自動化しようとは思っていませんが、自動化できる方がミスも減ってよりいい。テンプレートの充実と、様式変更への更新スピードが今後の課題だと感じています」(酒井氏)

「様式変更に対してより早くスピーディーに対応いただけると、さらに助かります」(内田氏)

また、MIXIでは人事制度・報酬制度の見直しも進んでいる。多様な働き方の選択肢が増え、より多くのバリエーションの証明書が求められるようになる可能性もある。事業の成長と人員規模の拡大が続く中、証明書発行業務のさらなる自動化は、労務チームがより本質的な仕事に集中するための重要な基盤となっている。


「『心もつながる』場と機会の創造。」というミッションのもと、働く人々のコミュニケーションを豊かにし続けるMIXI。その土台を支える労務業務の自動化・高度化に、帳票DXは今後も貢献し続ける。

※記載されている内容は、取材当時のものです。(取材日:2026年3月6日)

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